こんにちは。
法人様向けにビジネスチックなアニメーション動画を制作して
約3年ほどになる檀浦(だんうら)です。
私はこれまで全国60社以上の企業様の制作に携わってきて
「なぜアニメーション動画をご依頼されたのか?」聞くと、
「とにかく短い時間で自社商品に興味をもってもらいたい」との旨をよく聞きます。
あなたも自社で動画制作することになり、最近インスタやTiktokなど15秒ほどの短い動画が流行っているから動画の尺はそれくらいなのかな?と漠然と決めようとしていませんか?
実は私たち動画制作を生業としているクリエイターが動画制作の目安としているデータがあるので、データに基づいて「結局動画の尺ってどうしたらいいの?」に応えていこうと思います。
【この記事はこんな悩みの方にオススメ】
- 動画制作を社内ですることになったが全くノウハウがなくて困惑している
- 外注したいけど、そもそもどれくらいの尺で作ってもらうか決めていない
- 媒体によって尺がバラバラだけど、適切な尺ってないの?と疑問を抱いている
【この記事で伝えること】
- 各SNS媒体毎の動画の尺の目安が分かる
- 各SNS媒体毎の動画のサイズも分かる
- 今抱えている課題によって作る動画も尺も違う(図で説明)
- 結局どの媒体を選べばいいかの判断基準
- アップロード時の注意点
- 動画の尺に合わせた台本制作に必要な文字数って?
- 動画の長さを気にしなくていい例外のケース
動画制作する前に参考にしたい動画の長さ【SNS媒体別データ参照】
以下の画像はアメリカのマサチューセッツ州ケンブリッジに本社を置く
「Hubspot社がYoutubeや各SNSにおいて最適だと推奨している「動画の長さの目安」です。

◆Twitter=45秒
もともと140文字以内でつぶやくというコンパクトなコンテンツを提供している媒体なので、ユーザーは短くまとまったコンテンツを好む傾向にある媒体です。
SNSではユーザーは2~3秒でタイムラインの中から
「目を引くもの、面白いもの、自分に関係がありそうなもの」を見つけ、
コンテンツに注目する特長があります。
Twitterでは特にインパクトのあり、短尺の動画にまとめることをHubspot社は推奨しています。
最近、インローマスクさんの買収によって騒がれているTwitterですが、
今後「動画分野を伸ばそう」としています。マルチメディア戦略の一環で「インスタやTiktok」と動画の分野で対抗しようとしています。
今後ますます動画の重要性が高まっていく注目の媒体となっています。
アップロード時の注意点としては「2分20秒までの動画しかアップロードできない」「容量が大きすぎるものはアップロードできない」ということです。
とにかくコンパクトで目を引く動画を目指してください
◆Facebook=1分(60秒)
Hubspot社はFacebookに投稿された動画のうち、1分ほどの動画が最もユーザーからの反応がよかったとしています。
反応というのは「いいね、クリック、シェア」など何かしらのアクションをしてくれた指数になります。よくエンゲージメントなどと呼ばれています。
単純に反応がいいだけか?
実はFacebook広告ではこの「いいね、シェア」をしてもらえばしてもらえるほど広告費が安くなるというシステムがあります。
つまり、
評価される動画広告であればあるほど安くユーザーを獲得できる可能性があるということ。
またFacebookは基本的にテキストベースで投稿の多い媒体=動画は動きがあるだけで他投稿より目立つことができ、反応してもらいやすいのでチャンスといえます。
◆インスタグラム=30秒
Hubspot社によると、
最も多くのコメントを獲得しているのは約30秒ほどの動画と言われています。
インスタは多媒体と比べて、画像が中心となるSNSなので、動画を目立たせることは困難で、ユーザーも直観で「私に関係あるか否か」を判断しているため、スクロールで判断する基準も1秒と短い傾向にあります。
とはいえ、購買行動が一番多い媒体でもあります。

◆Youtube:2分(120秒)
Youtubeでは2分ほどの動画が最も反応率が高い結果が出ています。
普段から長尺の動画を見るための媒体のため、「自分にとって関係のある」と判断した動画に限り、しっかりと視聴して購入につながる媒体となっています。
【余談】動画制作時の動画サイズは決まりとかある?
先ほど「動画制作時の尺の長さ」については何となく目安がついたと思います。
では「画面サイズ」に関しては最適なサイズを知っていますか?
このサイズを最適化した上で動画制作を始めないと、あとあと構図のズレや調節が発生し、品質にも影響してくるため、押さえておいてください。

サイズによって見え方が変わったり、画質が変わる。
最悪の場合、アップロードエラーで動画を投稿できないこともありますので
お気を付けください。
動画制作での長さは今抱えている課題が何かによって変わる
下記の図を見てください。Webマーケティングの基本的な流れですが、動画に置き換えても同じことが言えます。

課題を参考に「動画の尺」の目安を示すと、
【集客課題】:15秒~60秒 【主な媒体】:SNS、広告
【教育課題】:1分~5分 【主な媒体】:Line、メルマガ、HP、LP
【販売課題】:8~45分 【主な媒体】:webセミナー、ライブ配信
【フォロー課題】:3分~8分 【主な媒体】:Line、メルマガ、ハガキなど
これは先ほどの参考データを基準に私が60件以上の動画制作をし、データ分析から「動画の何秒でユーザーの離脱が平均的に多いか?」という仮説を立てて実証した結果たどりついた目安になります。
*あくまで私のデータなので参考までにしてください。
なぜこのような動画の尺になるのか?
それはユーザーの心理状態を考えると分かります。

「興味のない状態⇒もっと知りたい⇒最後に吟味したい⇒もう一度買いたい」と心情が変化します。
興味がなければ必然的に動画を見る時間が長くなり、興味があるほど長くなる。動画が主に活躍するのは「集客部分」なので、世間では「動画は短い方がいい」という集客部分だけにフォーカスした結果が常識とされている推測できます。
結局どの媒体を選べばいいかの判断基準
それは「貴社の見込み客がどこにいるか」によって変わります。
ここが一番大事な部分だと思われます。
HP/LP/Youtubeは全年齢まんべんなく、ユーザーがいるのに対し、
Twitter:10~30代が多い(男女比は変わらない)*フリーランスが多い
Facebook:30~40代が多い(若干男性が多い)*経営者が多い
インスタ:10~40代が多い(若干女性が多い)

ただあくまでデータであって、実際に動画を投下して検証しないことには
本当の見込み客がどこにいるか分かりません。
オススメの方法としては
・既存のお客様に「普段どの媒体で情報収集しているか?」聞く
・同じ内容の動画を画面のサイズ別に複数用意してテストする
です。
私自身広告動画を依頼されるときはこのようなご要望が多いです。
・同じ動画でサイズ違いの動画を複数作りたい
・一部だけ動画の内容を変えてABテストしたい
・ターゲットを変えて別の切り口の動画をもう一つ作りたい
これらすべて”どこに自社に興味をもってくれるユーザーがいるか知りたい”からだと思います。
特定の媒体が見つかったら、他媒体に手を出さず、その媒体に集客する時間を投下すればいいだけですから。
アップロード時の注意点2つ
主にSNSにアップロードをする際に、注意してほしいことがあります。
1.それは、「Youtube」のURLを投稿記事内に貼り付けないこと!!
どういうことか??
例えば、Youtube動画のURLをそのまま貼り付けると下のようになります。
*わざわざクリックしないとみてもらえないのが分かるでしょうか??
ならどうすれば??
Youtubeにアップロードする前の「movまたはMp3」ファイルがあるはず!
それを直接SNSに添付するようにアップロードすればいいんです。

ポルトガル語になっていますが例を挙げるなら写真のように
ダイレクトに動画ファイルをアップするだけ!
そうすると、
自身の投稿動画が【自動再生】するようになります。
2.SNS動画は音声なしでも分かるような動画制作を!
SNSでは自動再生させることはできますが、
動画をクリックしない限り「音声が流れない」ようになっています。
そして、満員電車などで動画を見るユーザーは
消音で動画を見る傾向があるため、目だけで情報が理解できない動画は
非常に不便だと感じられるため離脱率が高まります。
SNS広告やSNS動画を作ることが明確に分かっている動画制作事案であれば
「字幕」は必ず動画内にいれるよう配慮してみてください!
動画の尺に合わせた台本制作に必要な文字数ってどれくらい?
この記事で動画制作時の尺の長さについて語ってきました。
ざっくりとでもおおよその目安が分かったと思います。
ただ動画を制作する前に必ず通る道があります。
それがまさに台本制作!!動画で何を伝えるかの重要な部分ですね!
今回ご紹介するのはあくまで「アニメーション動画制作」をする際の目安になるのですが、参考にしてみてください!
分かりやすく媒体別で表記してみます!
インスタ(30秒):文字数「約150文字」
Twitter(45秒): 文字数「約225文字」
Facebook(60秒):文字数「約300文字」
HP/LP掲載(90秒):文字数「約450文字」
Youtube(120秒):文字数「約600文字」
これは私がいつもクライアント様に原稿を書いていただく際に目安として
いただいている文字数です。
一旦、原稿を書いて以下のサイトでカウントしてもらうようにしています。
*おそらくあなたも必ず文字数がオーバーされるかと思います。
私のクライアントも伝えたいことを絞れず、2~3倍ほどの文字数になり苦戦していました。
どうしても苦戦される方は一度私にご相談ください!
数十社の企業動画の台本制作からまるっと携わってきたので要約することは慣れております。
動画の長さを気にしなくていい例外のケース
最後に動画制作において「動画の尺はどれくらいがいいの?」について
お話してきましたが、特に気にしなくていい例外のケースもあります。
それは「相手が動画を見ざるを得ない状況」のときです。
主にオフラインがそれにあたります。
どういう状況か??
・商談で商材の説明動画を見てもらうとき
・セミナーで概要説明動画を流すとき
・ロビーなどでテレビやデジタルサイネージで動画を流し続けるとき
オンライン上と違い、
1クリックで離脱できない状況では「良し悪し」に関係なく、見てもらえます。
こういったシチュエーションに限り、動画の長さを気にせず作れるでしょう。
色々試してみてください!ではまた